総合栄養食以外のウェットキャットフードの活用方法
主食にあたる『総合栄養食』のドライキャットフード、ウェットキャットフードで、お気に入りの製品は決まっていますか。
猫は犬と違い、同じフードで満足しない傾向があります。毎日同じ味だと、飽きるようです。そのためフードを変えると、今度は合わなくて下痢をしたりするので、フード選びにも苦労します。
フードは変えずに、なにかを足して食べさせることにしましょう。今はいろいろなキャットフード製品があって、食事のバリエーションが楽しめるようになっています。『総合栄養食』以外のもので、どのように食事を楽しめるか、考えていきましょう。
トッピングで大活躍の『一般食』
それだけ与えていては、栄養が足りない『一般食』ですが、いつもドライキャットフードの猫にとっては、特別なご馳走感があります。
『一般食』に特別な味付けはありません。材料をそのまま水煮して、フレーク状態、またはムースやジェルに加工しただけです。
中には魚や肉の旨味成分を添加しているものもありますが、そのせいなのか嗜好性がとても高いのが『一般食』です。
トッピングに使うには、少量で十分効果があります。水分を多く含んでいるので、ドライキャットフードにもよく混ざります。食欲がないとき、フードに飽きたときには、『一般食』を利用しましょう。
参考URL
生肉・生魚トッピングで簡単手作り食
http://www.kounia.org/namaniku.html
『栄養補完食』は毛艶もよくする
病気療養中の猫、食事がうまくとれない老猫、育ちざかりの子猫、授乳中の母猫、これらの猫には、『栄養補完食』が必要です。
フレーク状やミートミールタイプは、療養猫や授乳中の母猫には、いつものドライキャットフードにトッピングしてあげればいいでしょう。
子猫にはミルクタイプを、ドライキャットフードをふやかすのに使います。ミルクタイプは開封したら、すぐに使い切るようにしましょう。
歯が悪くなった老猫には、パウダータイプの『栄養補完食』を水で溶き、スープタイプやムースタイプの『一般食』に混ぜて与えます。
『栄養補完食』パウダータイプを、元気な成猫にたまにあげると、毛艶がよくなります。換毛期の後や、怪我してはげた毛が目立つときなど、いつものフードに混ぜてあげるといいでしょう。パウダーだけでなく、チューブに入った練りタイプもあります。
ウェットキャットフードだけ食べている猫の、噛みたい気持ちを満たす
猫にとっては、硬い餌を噛める顎はなくてはならないものです。それが柔らかいウェットキャットフードばかり食べていると、歯垢はつきますし、顎の筋肉も弱ってしまいます。
おもちゃを噛ませて遊ばせるとか、歯磨きをする以外に、硬いおやつで満足させてあげましょう。
塩なしの煮干しやキビナゴ干し、フリーズドライのササミ、鳥胸肉、砂肝、豚のハツなど、噛み応えのあるおやつをあげましょう。
おやつの量が多いときは、主食のフードの量は控えめにします。おいしく食べてくれるのはいいのですが、おやつの与えすぎは肥満になりやすいので、注意してください。