ウェットキャットフード・総合栄養食
ウェットキャットフードには『総合栄養食』と、『一般食』があります。
『総合栄養食』とは、猫に必要な栄養素を、それだけでとれるフードのことです。
ドライキャットフードのほとんどは『総合栄養食』ですが、ウェットキャットフードは違います。ウェットキャットフードだけ与えるつもりなら、製品の表示のところに『総合栄養食』と書かれたものを、必ず選ぶようにしてください。
ウェットキャットフードは嗜好性が高いので、与えれば与えるだけ食べるようになってしまいます。1日に与える量は、必ず守るようにしましょう。
猫に必要な栄養とは
素材そのものを水煮加工した『一般食』だけでは、栄養素が足りないといわれていますが、では猫には、1日にどれだけの栄養素が必要なのでしょう。
猫に必要なカロリー
成猫ですと、1キロに対して70kcalが必要です。動きが活発な若い猫だと、体重は4キロ前後ですから、そこから1日の必要カロリーを計算すると280kcalとなります。
ウェットキャットフードだけ与える場合、85g前後のパウチ製品なら、1日3袋が目安です。
1日の食事に求められる栄養素
- たんぱく質 1日の食事量の25%
- 脂肪 1日の食事量の25~30%
- 炭水化物 1日の食事量の33%以内
- ビタミンA 200IU
- ビタミンB2 0.5mg
- ビタミンB6 0.3mg
- ビオチン 950mcg
- ビタミンD 150IU
- ビタミンE 5mg
『総合栄養食』と書かれたウェットキャットフードには、これら栄養素の含有量表示があるはずですから、確認してみてください。
『総合栄養食』の表示
日本では『総合栄養食』と表示されていますが、米国飼料検査官協会(AAFCO)の基準を元にして設定されています。
米国飼料検査官協会(AAFCO)認定などの表示があっても、ペットフードには人間の食品に対するような、厳格な検査や違反罰則はありません。
そのウェットキャットフードに何が含まれているのか、与える前に確認するのは飼い主の役目です。『総合栄養食』の表示があっても、足りない栄養素がないかを調べるだけでなく、原料に何が使われているのか確かめましょう。
参考URL
猫が生きていくうえで必要とされている栄養素
http://www.caro.jp/eiyouso.html
キャットフードで欠かせない栄養素
http://www.almaalexander.com/nutrient.html
猫が必要とする栄養源を揃えたキャットフードとは
http://www.tlsinc.com/source-of-nutrients.html