ドライキャットフードのメリット・デメリット
いいところもあれば、悪いところもある、どんなものにも共通するところですね。安価で保存がきき、猫を飼ううえでもっとも適したフードと思えるドライキャットフードにも、やはりデメリットはあります。
メリット、デメリット、それぞれを見ていきましょう。
メリットとしてあげられるのは
- 総合栄養食なので、それだけ与えておけばいい。
- 安価で買い求めやすい。
- 保存がきくので、買い置きもできる。
- カリカリとした食感が、猫には心地いい。
歯垢予防になるというメリットもいわれていますが、これは疑わしいです。ドライキャットフードを与えていても、歯垢が付着することはあるからです。
やはり一番のメリットは、保存がきくので、ドライキャットフードを買うのがたまにでいいことでしょう。
こんなデメリットがある
- ドライなので水分を十分に与えないといけない。
- 製品によっては食欲を誘う香りが弱く、食いつきが悪い。
- 品質や価格の差が、製品によってかなり違う。
水分補給は、大きな問題です。猫はもともと砂漠で暮らしていた生きものですから、家猫となった今でもあまり水分をとりません。そのため腎臓の病気になったり、結石ができて排尿時に痛むことになったりします。
ドライキャットフードだけ与えている場合は、一日に飲んだ水分量をよく観察してください。あまり飲んでいないようなら、ぬるま湯を与えることをおすすめします。なぜか猫は、冷たい水よりぬるま湯を好むようですから。
また水の中に、少量のチキンスープ(鶏ガラからとった無添加のもの)か、かつおだし(かつおぶしからとった無添加のもの)を、ほんの少しまぜて香りをつけると、おいしそうに飲んでくれることがあります。
食欲を誘う香りは添加物ですから、ないほうがいいのですが、あまりおいしそうな匂いがしないと、好き嫌いの激しい猫は口にしません。トッピングで誘うなどの、一工夫が必要になります。
品質の差は大きいです。同じ容量のフードが、倍近い値段になったりします。安価なものは添加物も多く、日持ちもしますが、原料に何が使われているか不安です。高価なものは添加物は少なめですが、冷凍保存するなど、酸化予防の対策が必要になります。